天吹・基峰鶴・兵介…鳥栖近郊の地酒を愉しむ

九州でも“日本酒県”と呼ばれるほど日本酒造りが盛んな佐賀県。もちろん佐賀東部にも有名な酒蔵や鳥栖と縁深い日本酒が存在します。そこで今回は酒蔵・酒屋・飲食店に取材敢行!これを読めば、きっとあなたも日本酒が呑みたくなるはず。

[天吹酒造]木下会長に聞いた、日本酒との正しい付き合い方とは?

「佐賀県日本酒で乾杯を推進する条例」が制定された理由

佐賀県には2013年から「佐賀県日本酒で乾杯を推進する条例」が制定されている。これは地元の日本酒業界を発展させたいだけでなく、日本酒の由来にこそ真の理由がある。元々日本酒は「御神酒」があるように、神様へのお供え物。人々はそのお下がりを飲むことで、家内安全・五穀豊穣などを祈っていたのだ。現代でも乾杯の際は「ご多幸を“祈念”して」というが、これは神様に祈念しているのだから、乾杯には日本酒が最適なのだそう。

飲み方がとにかく大事!会長直伝の日本酒の嗜み方とは?

日本酒は度数が強く、急な多量摂取は肝臓への負荷が大。そのため厚生労働省は1日1合(180ml)、日本酒造組合は1日2合を推奨している。また、一緒に料理を食べるのはもちろん「和らぎ水」も必須。木下会長は2合に対し、合いの手でコップ3杯の水を摂取するという。これで酔いが和らぎ、二日酔いも防げるのだ。さらに新しい銘柄や利き酒をする際は、口に含んだら舌の上で2~3秒温めて飲むのが◎。味や香りがグンと増し、違いや自分の好みが分かりやすくなる。なお、酒器にこだわったり数本常備したりすると、選ぶ楽しみは何倍にも!日本酒を正しく嗜むと、心も豊かになりそうだ。

酒離れ世代にこそ伝えたい、日本酒を飲む3つのメリット

日本酒を飲むメリットは主に3つ。1つ目は健康&美容面。米・水・酵母とシンプルな原料ながら、ビタミン・ミネラル・アミノ酸といった豊富な栄養素が詰まっている。これにより血行促進や食欲増進、美肌効果に生活習慣病予防などが期待でき、女性や健康志向の愛飲者も数多い。2つ目は、幅広い料理との相性の良さ。特に生ものとは見事にマッチし、海外でも「カルパッチョには白ワインより日本酒が合う!」と大人気だ。そして3つ目は、コミュニケーションツールであること。緊張の緩和はもちろん家族や仲間との会話が弾んだり、日本酒を通じた人との出会いが待っていたりする。次から紹介する酒蔵・酒屋・飲食店へも、ぜひ実際に訪れて会話を楽しもう。

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